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2013年1月3日木曜日

パッサージュの個性店

11月にパリに行った。
久しぶりのプライベートな旅行だったので、やや寒いもののあてどなくぷらぷらと歩いてきた。

母用に杖を求めてモンマルトルのパッサージュ・ジュフロワJEFFROURに行ってみた。専門店はあったもののハリーポッターに出てきそうな杖は派手すぎて合わず。

ところがこのパッサージュ、その他の店がなかなかよかった。玩具店、額店、ギャラリーなどなど。

とくに胸を打たれたのが写真のギャラリー。好きなものを並べているだけ風なのにぴんとくる〜。

ウィンドウの外から。素敵♡

絵も家具もアクセサリーも並列。理想的。こうでなくっちゃ。ロケーションも傍の目をいっさい無視した場所設定のように見えて好ましい。

とくに華のあるパッサージュではなく一見さびれていそうで、実は充実しているところがパリらしい。家もそう。外から見るとぼろくても中は豪華だったりする。「外なんかどうでも内容が肝心」という考え方はイタリアやフランスになんとなく常識的、潜在的に流れているような気がする。建物は建て替えられないし中身で勝負。わかる人にわかればよい。潔い。

今年はこれ。潔さでいきたい。

忘れられない店なのだが、名前はわかりません。あしからず。






2012年7月25日水曜日

追分の油や

軽井沢はいろんな顔を持つ。

舶来、別荘、宣教師、文士のハイカラな香りと別荘族、アウトレットというのがステレオタイプのイメージ。
その他に江戸時代からの中仙道、宿場町の顔もある。こちらは隠れ気味だが、注意すればそこここにいまも残ることに気づく。

一昨年、スタイリングイベント『extension/store 歩いていたら。』を行った「ギャラリー蔵」も巨大な神棚が据えられた明治時代のお蔵が今に伝えられた場所だった。

今度は隣町、追分の 古い旅籠『油屋旅館』が眠りから覚めて『信濃追分文化磁場 油や』として7/21に復活した。

エントランスには旅籠の面影が。(7/16工事中)


油屋の隣にかねてより立ち寄っては本を買ったりおしゃべりしたり、イベントの折には様々お世話にもなった、センスのいい古書店『追分コロニー』があるのだが、その店主斎藤夫妻が奮闘尽力しての開館だ。

とても中仙道らしい、風情のある建物が残ってうれしい。さらに大人向きの骨董店、レコードショップやギャラリーなど11も生まれ、旅の目的地が充実して何度も訪ねたくなる。本来「店」が持っている店主とお客が「良いモノ」を共有する時間が、ここには流れているように思う。建物も空き家だった時とは見違えるように生き生きと陽気に見えた。

旧軽井沢ではすっかり薄まってしまった昔の軽井沢の雰囲気が、いまも残る追分は貴重な場所だと思う。


長野県北佐久郡軽井沢町追分607
信濃追分文化磁場 油や
http://aburaya-project.com
(問/追分コロニー 0267 46 8088)





2012年7月18日水曜日

古い家

道を歩いていても意識しないような古い古い家がある。ある日突然更地になる。
だから、いまにも消えそうな古い家を時々写真に残す。


道玄坂 2010冬


大正期の看板建築が奇跡的に残る道玄坂の物件は、網がかかったまま数年が経つ。きれいにして店やカフェにしたらいいのに、と何年も思いながら見ている。

私だったらファサードはガラス張りでクールに、内装壁面はホワイト、一部の壁を太めのストライプにする。色は若草グリーン。それで置く品物は竹のクラフトやスリップウェア、鉄のオブジェなど。什器はマルセル・ブロイヤーのスチールパイプとガラスのテーブルやカンティレバーの椅子をイメージ。クール×手仕事ミックスの雑貨店。

外観は白く塗るとアメリカっぽくスイートになっちゃいそうなのであえて素を生かし、黒ペイントで要所を締める。幌はなしだな。


ここ1週間は通りかかっていない。まさかもうないなんてことはないでしょうね。。。。