2012年7月6日金曜日

銀座百点

雑誌類を保管するのってむずかしい。くにゃくにゃしてるし、情報はすぐ古くなるし、へたをすると他の本にくっついたりする。それでも基本的に雑誌が主戦場でショウバイものだから、掲載誌でなくても捨てないで取っておく。

なかでも、銀座百店会加盟店の小冊子『銀座百点』は小ぶりサイズの横型とそこはかとなく漂うハイカラな味わいの内容、これが好みで、80年代ものもたまに読み返す。(それ以前のは85年頃に捨て。じつに惜しい。)



池波正太郎の「銀座日記」や、向田邦子の「父の詫び状」の元になった有名な連載などもあるが、なんといっても対談や座談会が真骨頂。

執筆者や対談の参加者には既に物故の諸先輩が多いが、みんな美味しいものの話や人情噺、お能、オペラ、美人から街の話題まで、本業・私生活の両面から語ったり、書いたり。のびのびと愉しんでおられる。生き生きと生活している雰囲気、どことなく抑えた上品さが大人だと思う。

そういえばこの頃、座談会って雑誌であまり見ないな。

今まで気づいていなかったが「厚紙芯入りの別染布製の合本ファイル...1年分三百円」というのがあるらしい!これを買えば、あと20年は保管出来そうだ。そうなると人間の方が。。。。


1984.4月号の銀座サロン出席者は川口松太郎、円地文子、吉行淳之介、小田島雄志。


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